vol.2 意思が強いって羨ましいッス

#鼻を折られた(泣)

当然そんなの、かる〜くパスすると思って臨んだオーディション。
審査してくれたのは、あの"そうる透"さんだ(当時のスクールは、つのだ☆校長以下、
そうる透、山口トモという講師陣だったのだ)。
自信満々で叩きまくった僕……。きっと「どうだ!」と言わんばかりの表情を
していたに違いない。
そして、透さんがひと言……
「オマエさぁ、それ、真面目にやってる? もっと、どうにかならない?」
……え? 何言ってんの、コイツ?……
「ちょっとさ、もう少しテンポ速くしてやってみてよ」
……んにゃろ〜、これでどうだ!
「あ〜、はいはい。それで精一杯なんだね(失笑)。わかった、わかった……。
 そんじゃあね、来週から一番下のクラスからやっていこうか。
 え〜っとお昼の12時半からだから。遅れないようにね。はい、おつかれさん!」
…あ、いや、その…一番下のクラスって?…初心者クラス?
…アイツ(=スクールを紹介してくれた同級生)より下なの、俺って?
…ガァァァァ〜〜ン!!
 そうです。もう、天狗の鼻が思いっきり"ボキッ"って音をたてて折れたのです。
でも今にしても思うと、実にいい経験をしたんじゃないかと。
アレがなかったら、今の僕はないわけだしね。

そりゃもう、ひろさんや透さんからは、いろんなことを教わった。
ドラムのことはもちろん、音楽観から人生観に至るまで、とにかく影響を受けまくった。
ドラムっていう楽器を通して、たくさんのことを教えてくれる、
そんなスクール、他にはないでしょ。

#ぐぁんばれ、熊チャン!

あのスクールのとても良いところは、同じ門下生同士が非常に仲が良いということ。
お互いライバルであるはずなのに「コイツを蹴落としてでも上に……」なんていう
雰囲気がないのだ(と思ってるのは、もしかしたら僕だけかもしれないけど、
それはこの僕の人の良さってことで?)。それぞれの活躍を応援している感じである。
僕の前につのだ☆ひろさんのバンドにいて、今はゴスペラーズとかガクトなんかを
やってる杉野君、パパイヤ鈴木&オヤジダンサーズなんかをやってた長野君、
難波弘之さんなんかとの活動もしてる下田君、ひろさんバンドで僕の後任ドラマーに
なった熊野君と村上君、ハンサム兄弟のほんだたろう君など、けっこうプロで活躍して
いる連中が多い。あ、変わったとこでは、現リズム&ドラムマガジン編集長の小宮君も
同じ門下生だなぁ。

そんな門下生は、会えば「最近、どう?」なんていう情報交換や「この技はね……」
なんて"ネタばらし"までやってる。よく、ひろ師匠が言ってるけど、
ドラムって楽器の中で唯一"群れることができる"楽器らしい。同じ話題で、いつまでも
話しができる人間なのだな。逆に言うと、そういうことができるからドラマーになってる
のかも。

そんな中、この夏にアメリカにドラム留学する奴がいる。
熊野隆治クンだ。自分の人生の中で、アメリカ行きってのは最初から組み込まれてるん
ですよって言ってる。で、それに向けてコツコツお金をためてたらしい。
いやぁ、えらいなぁ。そこまでビシッと自分の目標を持ち続けていられるなんて。
いつも思うけど、どうして僕にはそういう気合いというか精神力がないんだろうか?
彼のような強固な意志がほんのちょっとでもあれば、
もう少しドラムが上達したのにな(←ホントか?)。
とにかく、熊チャンには頑張ってもらいたい。心からそう思ってます。

#Can You Speak English ?

アメリカと言えば、行ってきたですよ、ついこの前。それも東海岸。
ま、なぜそんなことになったのかってことはさておき、今まで西海岸
方面(ロスとかベガス)やハワイにしか行ったことがなかったんで、
とても興味があったんだけど、ま〜面白かった!

添乗員付き、3食付きっていう、そりゃもう、頭のてっぺんからつま先まで
至れり尽くせりのツアーだったから(実はそういうツアーってあまり好きでは
なく、ほんとに久しぶりにそういうのに参加した)、何の心配もいらない。
僕以外は、ほとんどが初老の方々で英語はまったくダメ。でも、添乗員さんが
とってもよく働いてくれたから、何のトラブルもなかったのだ。
近畿日本ツーリスト、エラい!

で、行ったのはニューヨーク、ナイアガラ、ボストン、ワシントンD.C.。
やっぱりね、ニューヨークはすごいっす。活気に溢れて、世界の中心って感じ。
例のテロの影響なんて微塵もなかった。もちろん、貿易センタービルはないし、
夜になるとグラウンド・ゼゼロ(貿易センタービルが建っていた地点)から
空に向かってサーチライトが照らされてたりして、ニューヨーカーは決して
あのことは忘れてないけど……。
それと、ワシントン! あんなにキレイな街だとは思わなかった。
こちらもペンタゴン(国防総省)にテロの傷跡が残ってたけど、
とっても落ち着いてるんだな、雰囲気が。
皆さんの中でアメリカに行く人がいるなら、ワシントンは絶対にオススメ!

それにしても、だ。いつものことだけど、海外に行くと「あ〜、やっぱり
英会話、勉強しよっと」って思うんだなぁ。特に今回は添乗員さんの次に英語が
できるってのが僕だった(と言っても、ほんのカタコトしかできない)こともあって、
けっこう英語をしゃべる機会があったせいで、その気持ちがますます大きくなっちま
った。ん?じゃあ、英会話学校にでも通うか?……やめとけ、やめとけ。
過去2度、そういうことをして、結局途中でやめただろうが!
しかも今、そんな金、ないぞ?……てな問答が自分の頭の中であった結果、
NHK教育テレビの英会話番組を見ることにしたのだ。 おぉ、これは名案!
テキスト代は安いし、ちょっとずつだから長続きする!……と思ってるんだけど、
正直、いつまで続くことやら。妻も母親も「はいはい、頑張ってね」なんていいながら、
目が笑ってたしなぁ。う〜む、すでに見透かされてる……。
結局のとこ、こういうことでも"強固な意志"ってのが必要なんだな。
んじゃ、やっぱりダメなのか?……いや、そんなことはない!今度こそ、ちゃんと続け
られる!……続くはず……続けたい……続くといいなぁ……つ、続くかな?
……もしかしたら続かないかも……。
さて、僕はどうなるんでしょう? 衝撃の結末はCMの後!?(続く?)

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